今では日常的に見かける「どこからでも切れます」というワードがありますね。
これは主に、しょうゆやマヨネーズなどの小袋の調味料に使われていることが多いです。
そんな中、「どこからでも切れるはずなのに、全然切れない!」
という問題に直面したことがある人は多いのではないでしょうか?
実は、切れるはずなのに切れなくなってしまう現象には原因がありました。
その原因と対処法について、今回は解説します!
「どこからでも切れます」は旭化成開発の「マジックカット」
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まずは、「どこからでも切れます」の歴史について調べてみました。
「どこからでも切れます」という表記は、1987年から始まりました。
旭化成ポリフレックス(現・旭化成パックス)が開発した「マジックカット」
という技術を採用した袋に、この表記が使われるようになりました。
(詳しくは「旭化成パックス株式会社」の公式HPをご覧ください。)
「マジックカット」は、袋の内側に細かい切れ目を入れることで、
袋の表面をつまんで引っ張るだけで簡単に開けられるようにする技術です。
この技術は、1982年に特許申請され、1987年に登録されました。
「マジックカット」は、1987年に発売された旭化成ポリフレックスのポテトチップス、
「ポテトチップス うすしお味」に初めて採用されました。
その後、さまざまな食品や日用品に採用され、現在では当たり前の技術となっています。
なお、旭化成ポリフレックスは、1999年に旭化成の食品容器事業部に統合され、
2002年に旭化成パックスに社名変更されました。
マジックカットの「どこからでも切れます」が切れない原因
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「どこからでも切れます」と書いてある調味料の小袋がなかなか切れない原因は、
次の3つの原因が考えられます。
- 袋の切り口がしっかり切れていない
- 袋が湿っている
- 袋に油などが付いている
原因①袋の切り口がしっかり切れていない
袋の切り口がしっかり切れていないと、袋が破れやすくなります。
特に、切り口が入っていないタイプの小袋の調味料はなかなか切ることができず、
最悪の場合、中身を撒き散らしてしまうこともありますね・・・。
原因②袋を乾燥させる
袋が湿っていると、切れにくくなります。
手が濡れているときに固いキャップを開けようとしても開かない現象と
状況は少し似ているのかもしれませんね。
原因③袋に油分が付着している
インスタント焼きそばやラーメンなどに入っているものは、
インスタント麺の油分が付着していることにより、手元が滑りやすく力が入りにくいため、
なかなか袋を切ることができなくなります。
「どこからでも切れない問題」の対処法
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今では知らない人はほとんどいない「どこからでも切れます」というマジックカットの
キャッチコピーですが、切れずに困っている人もまた多いと思います。
そこで、「どこからでも切れない問題」の対処法を以下の通りにまとめました。
- 袋の切り口をティッシュペーパーで拭き取る
- 袋の端から端まで折り目をつける
- 親指の付け根同士を合わせたまま手をひねる
- あきらめる
対処法①袋の切り口をティッシュペーパーで拭き取る
先にも述べた通り、インスタント麺の中に一緒に入っている調味料の小袋は、
麺やかやくなどの油分が付着していることにより、滑りやすく力が抜けやすくなります。
そこで、袋の切り口をティッシュペーパーで拭き取ることで滑りの原因が解消され、
比較的に開けやすくなります。
対処法②袋のカット端から端まで折り目をつける
筆者がよくやる方法は、袋のカット部分から端まで袋に折り目をつけることです。
親指と人差し指の爪を立てるように垂直に折り目をつけることで、
そこに切る力が入りやすくなり、かんたんに開くことが多いです!
対処法③親指の付け根同士を合わせたまま手をひねる
袋を開ける時に、できるだけ両手同士を離さずに力を入れる方法です。
なかなか袋が開かないからと両手を離した状態で思い切り力を入れたことにより、
開いたはいいものの、手が離れた勢いで中身を撒き散らしてしまう可能性があります。
そのため、できるだけ両手同士を離さずに力を入れることで被害を抑えることができます。
対処法④あきらめる
最終手段です、潔くあきらめましょう(笑)
袋を切ろうとしてもビニールが伸びるだけで開く気配がなかったり、
「このまま切ろうとしたら中身をぶち撒いてしまう!」との予感がした場合は、
手で切ることをあきらめて、ハサミを使いましょう。
マジックカットは「完璧に開けられるもの」ではないと理解しよう!
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マジックカットは、あくまでも「簡単に開けられる」という技術です。
つまり、袋の素材や形状によっては、切れにくい場合もあるということです。
マジックカットは「完璧に開けられるもの」というわけではなく、
「袋を開けやすくするために企業が開発してくれた、消費者への気遣い」
という考え方がいいのかもしれません!
マジックカットがなかなか開かないことにストレスを感じるのではなく、
「今日は簡単に開く日だった、ラッキー!」と、
くじ引きのように楽しむ考え方もアリだと思います!
「ハサミがなくても開けやすく尽力してくれた」という企業への感謝の気持ちを持てば、
袋が開かないことへのストレスも感じなくなりますよ!
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