回転寿司店は、ハンバーガーチェン店やその他のレストランにも負けないほど、
今ではいろんなお店が立ち並び、いつでもどこでもお手軽にお寿司を楽しむことができます。
(ちなみに筆者の住む長崎県には「若竹丸」という、
地元で捕れた魚を提供するローカル回転寿司店が存在します!)
お店に入り、席に通されると、まずはお茶を用意する人が多いのではないでしょうか?
しかし、各テーブル席に付いているノズルから、なぜ水ではなくお湯が出るのか
疑問に思ったことはありませんか?
実は、回転寿司店のテーブル席でお湯が出てくるのには、ある理由がありました!
回転寿司店でお湯が出てくる理由3選!
回転寿司のテーブルからお湯が出る理由は、主に以下の3つです。
- 寿司ネタの乾燥を防ぐ
- 寿司ネタの鮮度を保つ
- 衛生面
理由①寿司ネタの乾燥を防ぐ
お湯は水よりも蒸発しやすいため、寿司ネタを乾燥から守る効果があります。
特に、サーモンやマグロなどの脂の多い魚は乾燥しやすいので、
お湯で湿度を上げることで鮮度を保ちます。
理由②寿司ネタの鮮度を保つ
また、お湯は水よりも温度が高いため、寿司ネタの腐敗を抑制する効果があります。
特に、夏場など気温が高い時期は、お湯を使うことで寿司ネタをより長持ちさせることができます。
理由③衛生面
お湯は水よりも殺菌効果が高いため、衛生面でもメリットがあります。
なお、回転寿司によっては、お湯ではなく水を使用しているところもあります。
これは、お湯を使用すると寿司ネタが傷みやすくなったり、
食器が変色したりする可能性を考慮したものと見られます。
また、お湯の温度は、季節によって調整されています。
例えば、夏場は冬場よりもお湯の温度を高く設定しています。
回転寿司のテーブルからお湯が出る理由は、寿司ネタの鮮度を保ち、
お客様に美味しく寿司を楽しんでもらうためです。
回転寿司店でのお湯の提供は「元禄寿司」が始まりか
回転寿司でお茶が提供されるようになったのは、
1958年に大阪で開店した「元禄寿司」が最初と言われています。
①庶民向けに寿司を安く提供する
当時、寿司は高級品であり、一般庶民には手が届かないものでした。
そこで、元禄寿司の創業者である白井信太郎氏は「1皿10円」という、
当時としては破格の値段で寿司を提供することにしました。
しかし、当時はまだ寿司を食べる習慣がなかったため、客足は伸び悩みました。
②お茶の無料提供を試みる
そこで、白井氏は「お茶を無料で提供する」というサービスを始めました。
お茶は寿司と一緒に飲むと口の中をさっぱりさせ、次の寿司を美味しく味わうことができます。
また、当時はまだ冷房設備が普及しておらず、熱いお茶は客にとって喉を潤す効果もありました。
お茶の無料提供は、客に好評を博し、元禄寿司は大繁盛しました。
③他の回転寿司店もマネし始める
その後、他の回転寿司店も元禄寿司にならい、お茶を提供するようになりました。
現在では、回転寿司でお茶が提供されるのは当たり前になっています。
お茶は寿司の味を引き立て、食事を楽しむための大切なアイテムとなっています。
回転寿司店で水とお湯を求める客の割合は?
回転寿司で水とお湯をそれぞれ求める客の割合について、明確な統計データはありません。
しかし、いくつかの調査結果から、水とお湯の需要はほぼ同程度であると推測できます。
スシローによる需要の調査
2017年に株式会社スシローが行った調査によると、
回転寿司で水とお湯を求める客の割合は「水: 52.2%」「お湯: 47.8%」です。
この調査結果から、水と湯の需要はほぼ同程度であることが分かります。
くら寿司による需要の調査
また、2020年に株式会社くら寿司が行った調査によると、
回転寿司で水とお湯を求める客の割合は「水: 52.1%」「湯: 47.9%」でした。
この調査結果でも、ほぼ同じ結果だったようです。
地域や季節で割合は違う?
これらの調査結果から、回転寿司で水と湯を求める客の割合は、水の方がわずかに多いと言えます。
しかし、季節や地域によっても割合は変化する可能性があります。
例えば、夏場は冷たい水を好む客が多いため、水の需要が高くなります。
また、寒い地域では温かい湯を好む客が多いため、お湯の需要が高くなります。
このように、回転寿司で水と湯を求める客の割合は、様々な要因によって変化するのです。
水とお湯ではどちらがお寿司を美味しく感じるの?
水よりお茶の方がお寿司が美味しく感じるかどうかは、個人の好みによると言えます。
お湯のメリット
しかし、お湯を使ったお茶には、寿司の味わいを引き立てる効果があると言われています。
なぜなら、お茶の苦味や渋みが寿司の旨味を引き立て、
より美味しく感じさせてくれるからです。
また、お茶は口の中をさっぱりさせる効果もあります。
寿司は脂っこい食べ物なので、お茶で口の中をさっぱりさせることで、
次の寿司をより美味しく味わうことができます。
水のメリット
一方で、水の方が寿司の味を邪魔しないという意見もあります。
水は味や香りがほとんどないため、寿司本来の味を楽しみたい場合は水の方が良いという考えです。
結局のところ、水よりお茶の方がお寿司が美味しく感じるかどうかは、
個人の好みによって異なります。
どちらかと言えば、お茶の方が寿司の味を引き立てると感じる人が多いようです。
お湯で保たれた品質のお寿司を堪能しよう!
回転寿司店のテーブル席でお湯が出てくるのは、
室内の湿度を保ち、お寿司の鮮度を守る役割がありました。
また、お湯の湿度により、寿司ネタの乾燥を防いでいるのです。
さらに、お湯で作ったお茶の渋みにより、お寿司をさらに美味しく食べることができますが、
中には水の方が好きだという人もいるので、人それぞれの好みによります。
お湯のおかげで湿度を保ち、品質の高いお寿司を堪能しましょう!
コメント