天気の良い朝や春になるとよく耳にするのが、小鳥の鳴き声です。
雨上がりのあと、天気が晴れたのを知らせるかのように鳴き出すことも印象的ですよね。
しかし、小鳥はなぜずっと鳴き続けているのでしょうか?
また、あの小さな体で鳴き続けても疲れないのでしょうか?
今回は小鳥がずっと鳴いている理由について調べました。
小鳥がずっと泣いている理由は3つ!
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鳥が鳴く理由は様々ですが、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- 仲間とのコミュニケーション
- 気持ちの表現
- 周囲への威嚇
理由①仲間とのコミュニケーション
まず一つ目の理由は、仲間とのコミュニケーションを取るためです。
コミュニケーションは主に「さえずり」と「地鳴き」に分けられます。
さえずりは、オスがメスに求愛したり、縄張りを主張したりするために美しい声で鳴きます。
地鳴きは、「ピヨピヨ」など、仲間同士の連絡や警戒のために鳴きます。
理由②気持ちの表現
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次に二つ目の理由は、仲間への気持ちの表現をするためです。
例えば、餌を見つけたときや、パートナーと再会したときなどに喜びの鳴き声を出します。
また、危険を感じたときや、巣が荒らされたときなどに仲間へ警戒の鳴き声を出します。
理由③周囲への威嚇
そして三つ目の理由は、周囲への威嚇のためです。
小鳥はカラスやトンビなどの鳥に比べて体が小さく非力です。
そのため、大きな声で鳴いたり、羽を広げたりして、敵を威嚇することがあります。
これは一つの生存本能とも言えるでしょう。
小鳥が鳴き続けても疲れない3つの理由とは?
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小鳥がずっと鳴いていても疲れない理由は、主に3つあります。
- 鳴き声の構造
- エネルギーの効率的な利用
- 休息と活動のバランス
理由①鳴き声の構造
鳴き続けても疲れない一つの理由としては、人間とは泣き(鳴き)方の構造の違いです。
小鳥の鳴き声は、人間の声帯とは異なり、シリンクスと呼ばれる器官を使って発声します。
シリンクスは気管の付け根にある小さな筋肉で、
空気の流れを調節することで様々な音を作り出すことができます。
人間の声帯は、摩擦によって音を作るため、長時間発声すると疲れてしまいます。
しかし、シリンクスは摩擦ではなく空気の流れを調節するため、
比較的疲れにくいと考えられています。
理由②エネルギーの効率的な利用
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また、小鳥は鳴き声に必要なエネルギーを効率的に利用することができます。
例えば、さえずりのような複雑な鳴き声であっても、
人間が話すよりも少ないエネルギーで発声することができることがわかっています。
また、小鳥は飛ぶことにも多くのエネルギーを使いますが、
鳴き声と飛行に必要なエネルギーを使い分けることができるため、
長時間鳴いても問題ないと考えられています。
理由③休息と活動のバランス
小鳥は、鳴き声と休息を上手にバランスを取って行います。
さえずりのような長い鳴き声を出した後には、
しばらく静かに休んだり、餌を探したりして、エネルギーを回復します。
また、夜になるとほとんど鳴かなくなり、睡眠をとることで体力を回復します。
このように、小鳥は鳴き声の構造、エネルギーの効率的な利用、
休息と活動のバランスなどによって、長時間鳴いても疲れないと考えられています。
ただし、すべての小鳥が長時間鳴き続けられるわけではありません。
中には、声帯を痛めてしまったり、エネルギー不足で倒れてしまったりする小鳥もいます。
小鳥が長時間鳴いている場合は、様子をよく観察し、
必要であれば休息を与えたり、餌を与えたりするなど、適切なケアをすることが大切です。
小鳥にとって鳴き声は大切なコミュニケーション!
鳥の種類や状況によって鳴き声は様々ですが、
このように、鳴き声は鳥にとって大切なコミュニケーションツールなのです。
朝方、特にオスの鳥たちが盛んにさえずっているのは、メスにアピールするためです。
美しいさえずりで、自分の健康状態や縄張りの広さなどを示し、
メスを獲得しようと競い合っているのです。
夜明けとともに聞こえる美しい鳥のさえずりは、自然の目覚めを告げる音として、
私たち人間にも癒しを与えてくれますね。
小さな彼らが一生懸命生きるために出している、
命とも言える鳴き声を堪能するもの一種のバードウォッチングかもしれませんね!
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