子供が雪を食べるとどうなるの?安全性や注意点を分かりやすく解説

小ネタ

あなたは雪を見るとどんな印象を持ちますか?

大人にとって雪といえば「きれい」「ロマンチック」といった、

一つの情景としての印象を持つことがほとんどでしょう。

対して小さな子供は、白くてふわふわした印象の雪へ違う印象を持ちます。

まるでかき氷や綿菓子のような印象が、子供に「食べ物かもしれない」と思わせるのです。

そして、子供は雪を見ると、つい食べたくなってしまうものです。

しかし、真っ白できれいに見える雪は食べても問題ないのでしょうか?

実は、雪には見た目には分からないあるものが含まれています。

今回は子供が雪を食べる安全性と注意点について、詳しく解説していきます。

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雪を食べることは安全ではない!

結論から言うと、雪を食べることは決して安全とは言えません。

なぜなら雪は、空気中の塵やホコリ、工場や自動車から排出される汚染物質、

動物の糞尿などが混ざり合ってできているからです。

つまり、子供だけでなく大人が食べるのも安全ではありません。

雪には、具体的に以下のようなものが含まれています。

  • 空気中の塵やホコリ
  • 工場や自動車から排出される汚染物質
  • 動物の糞尿
  • 植物の花粉や種子
  • 雨水に含まれる塩分

見た目が白いため、あまり汚れているようには見えないでしょう。

しかし、実際には身体に良くない物質などが含まれており、食べないほうが良いです。

雪に含まれる有害物質とは?

雪に含まれる有害物質の量は、地域や季節によって異なります。

一般に、工場や自動車の排出量が多い地域や、汚染物質が蓄積しやすい都市部では、

ガソリンの依存性のある危険な匂いだけではなく、雪に含まれる有害物質の量が多くなります。

また、降雪量が多い地域では、雪が空気中の汚染物質をより多く吸収する傾向があります。

有害物質として問題となるのは、以下のようなものです。

  • 硝酸イオン
  • 硫酸イオン
  • 重金属
  • ダイオキシン類
  • PCB類
  • 硝酸イオン

硝酸イオンは、工場や自動車から排出される窒素酸化物が大気中で酸化されて生成されます。

また、これは食中毒を引き起こす原因となる可能性があります。

この物質は酸性雨の原因にもなります。

  • 硫酸イオン

硫酸イオンも硝酸イオンと同様に、工場や自動車から排出される硫黄酸化物が

大気中で酸化されて生成されます。

こちらも、食中毒を引き起こす原因となる可能性が大いにあります。

また、酸性雨の原因にもなっています。

  • 重金属

重金属は、工場や自動車から排出される排ガスや、

農薬の使用によって、大気や土壌に蓄積されます。

重金属は、中毒を引き起こす可能性があります。

  • ダイオキシン類

ダイオキシン類は、工場や焼却炉から排出される有害物質です。

ダイオキシン類は、発がん性や生殖毒性があるとされています。

  • PCB類

PCB類は、かつて絶縁油や潤滑油として使われていた化学物質です。

PCB類は、発がん性や生殖毒性があるとされています。

雪を食べると起きる感染症

実は、雪を食べると感染症になることがあります。

先に述べたように、雪は空気中の塵やホコリ、汚染物質などをたくさん含んでおり、

食中毒や感染症を引き起こす原因となる細菌やウイルスも含まれている可能性があります。

具体的には、以下のような感染症を引き起こす可能性があります。

  • 食中毒:サルモネラ菌、カンピロバクター菌、ノロウイルスなど
  • 胃腸炎:ロタウイルス、ノロウイルスなど
  • 肝炎:A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎など
  • 腸チフス
  • コレラ

サルモネラ菌などの細菌は、雪に付着したまま溶け、雪を食べることで体内に取り込まれます。

すると、食中毒や感染症を発症する可能性が大いにあるのです。

食中毒の症状としては、発熱、腹痛、下痢、嘔吐などがあります。

感染症の症状としては、発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、皮膚症状などがあります。

そのため、雪を口にすることはやめておきましょう。

免疫力の低い子供は特に要注意!

子供や高齢者は、免疫力が低いため、雪を食べることで体調を崩しやすくなります。

また、雪はマイナス10度前後まで冷えています。

冷たいものを急に食べると、胃腸に負担がかかり、

腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。

子供が雪を食べようとしていたら止めましょう。

子供が雪を食べたがる時の対処法

先ほど述べたように、雪には身体に良くない物質が含まれています。

よって、体調不良を起こしたり感染症を引き起こしたりする危険が大いにあります。

しかし、好奇心旺盛な子どもたちは分からないため、

美味しそうに見える雪を食べたがることが多いです。

もし子どもが雪を食べたがる場合、以下の内容を聞かせて注意しましょう。

  • 雪は食べ物ではない
  • 雪を食べるとおなかを壊す
  • 雪でおなかを壊したらお医者さんのところへ行かなければならない

子供は、親の言動をよく観察しています。

親が雪を食べることに否定的であることを伝えることで、

子供も雪を食べることをためらうようになるでしょう。

「雪が溶けた時に出てくるゴミ」を見せるのも効果的

注意したにもかかわらず、子供がそれでも雪を食べたがる場合は、

雪が溶けた際に出てくるゴミを見せるのも効果的かもしれません。

「こんなに汚れがたくさん入っているんだよ。それでも食べられる?」と、

雪がいかに汚れていて、食べ物ではないことを促せば、子供も食べる気が失せるでしょう。

子供が雪を食べないよう注意しながら冬を楽しもう!

子供はいつでも好奇心旺盛で、世の中にある全てのものに興味津々です。

そのため、かき氷のような白くてふわふわとした雪を食べたくなるのです。

雪にはホコリやゴミ、身体に良くない化学物質が含まれているため、

食べると感染症を引き起こしたり、身体が冷えておなかを下してしまったりします。

子供が雪を食べたがっている時は、雪にはゴミなどが含まれていてきれいではないことや

病気を引き起こしてしまう危険があることを伝えましょう。

それでも食べたがる場合は、雪を溶かして中に含まれているゴミを見せることで、

子供が雪を食べたがることはなくなるかもしれません。

子供の健康にも注意しながら、今にもサンタクロース

トナカイを連れてやって来そうな、冬の雪景色を楽しみましょう!

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