長崎県が日本発祥の地と言われているカステラは、今では全国でも愛されているスイーツです!
長崎県内には、有数のカステラメーカーが存在しています。
いずれのメーカーも、古き良き日本の雰囲気を大切にしたパッケージや店舗の外観、
どこか懐かしみを感じるCMを放送しているので、長崎県民にはとても馴染みがあります。
カステラといえば、卵白を使用した黄色のスポンジに、茶色く焼けた上部、
ざらざらとした舌触りが特徴のザラメが底に付いていることが特徴ですね。
さて、そんなカステラの底の部分には、半透明な紙がついていますが、
剝がすのが意外と難しいものです。
また、これは食べても大丈夫なのでしょうか?
今回は「カステラの紙」について注目してみました。
カステラの紙の名前は「コート紙」「カステラ紙」
![](https://takataamui.com/wp-content/uploads/2023/10/24593778_s.jpg)
カステラの底についている紙は、主に「コート紙」と呼ばれる紙で作られています。
また、一部では「カステラに使われるコート紙」ということで「カステラ紙」とも呼ばれます。
コート紙とは、紙の表面をコーティングすることで、耐水性や耐油性、耐摩耗性を高めた紙です。
カステラの形を整えて焼き上げるための紙で、主に光沢コート紙が使用されています。
なぜこの紙が使われているのかというと、カステラを型から外す際に、
型にくっつかないようにするためです。
カステラ紙の特徴は、以下のとおりです。
- 表面がツルツルしていて光沢がある
- 油や水に強い
- 耐熱性がある
カステラ紙は、表面がツルツルしていて光沢があるため、カステラの表面がきれいに仕上がります。
また、油や水に強いため、カステラの油脂や水分を吸収せず、
カステラの形を崩すことなく焼き上げることができます。
さらに、耐熱性があるため、高温で焼き上げるカステラの製菓工程にも適しています。
カステラ紙は食べても大丈夫?
長崎県民であればカステラとのつながりが深く、「剝がして食べるのが基本」であると
理解していますが、他県の皆さんはどうでしょうか?
カステラ紙は、食品衛生法上は「食用に適している」とされていますが、
人体に悪影響を及ぼす可能性があるため、食べないほうがよいと考えられます。
また、カステラ紙には食品添加物や糊などの成分が含まれており、
消化がされにくいため、胃や腸に負担をかけることが懸念されます。
少量であれば、特に問題なく排泄される可能性もありますが、
「結局は紙」なので、カステラを食べる際には取り除くようにしましょう。
小さな子どもは食べると危険!!
![](https://takataamui.com/wp-content/uploads/2023/11/1457466-1024x768.jpg)
「食用に適している」とはいえど、小さな子どもが誤って食べてしまうと大変危険です!!
間違って食べると、窒息を起こしてしまったり、身体が小さいがゆえに腸閉塞を
起こしてしまう危険性がとても高いです。
お子様にカステラをおやつとして与える際は、あらかじめ剝がしましょう!
また、カステラにははちみつが大量に使われていることも多く、
1歳に満たない乳幼児には絶対に与えないことも覚えておいてください。
長崎にカステラが到来したのは安土桃山時代
![](https://takataamui.com/wp-content/uploads/2023/10/23788840_s.jpg)
カステラが長崎に入ってきたのは、16世紀後半の安土桃山時代です。
日本とポルトガルとの交流のはじまりは、種子島にポルトガル人が漂着し、
鉄砲が伝来した天文12年(1543年)にあたり、約460年前にまでさかのぼります。
天文18年(1549年)にはフランシスコ・ザビエルが鹿児島に宣教のため来日し、
南蛮菓子もこの時日本に伝えられたという記録があります。
長崎は当時、ポルトガルやスペイン、オランダなどのヨーロッパ諸国との貿易が盛んな町でした。
そのため、カステラも長崎に伝わり、広く親しまれるようになります。
長崎カステラは、ポルトガルから伝わった製法をもとに、長崎の水や砂糖などの原材料を使い、
独自の製法で作られています。長崎カステラの特徴は、しっとりとした食感と、上品な甘さです。
長崎カステラは、長崎を代表する銘菓として、今もなお多くの人に愛されています。
県外の皆さんは、もし長崎に遊びにいらっしゃった場合、お土産に
本場長崎のカステラはいかがでしょうか?^^
カステラ紙の上手な剝がし方
![](https://takataamui.com/wp-content/uploads/2023/10/26736709_s.jpg)
カステラ紙を上手に剥がす方法は、主に2つあります。
それは「温める」か「冷やす」かのどちらかです。
両極端ですが、それぞれの方法は以下の通りです。
- 温めてはがす場合:スプーンを温めてアイロンの代わりに
カステラ紙がザラメにぴったりとくっついている理由としては、
カステラを焼いている最中に砂糖がそこに沈殿し、それが冷えた時に紙と密着するためです。
熱で溶けてくっついてしまったということは、再び温めて表面を溶かせば剝がせるということです。
ただ、そうするためにお湯を沸かしてスプーンを温め、じっくりアイロンのように
滑らせるのは少し手間がかかり、せっかくのおやつタイムまで待ちきれなくなります(笑)
食べたくなった時にすぐに食べるなら、別の方法を考えましょう。
- 冷やしてはがす場合:カステラを冷蔵庫で冷やしておく
温めるのが手間に感じ、すぐに食べられるようにしたいという場合は、
カステラをあらかじめ冷蔵庫に入れておくことをおすすめします。
常温のカステラはふわふわと大変柔らかく、紙を剝がすために抑えるのが少し難しいです。
そこでカステラを冷蔵庫で冷やしておくことによって、
少し生地がしっかりとするので、この際に剝がしましょう。
(ちなみに長崎県民の筆者は、カステラを冷蔵庫で保存する家庭で育ったためか、
剝がすのにほとんど失敗したことがありません。)
カステラを手作りスイーツのアレンジに代用しよう!
![](https://takataamui.com/wp-content/uploads/2023/10/24040637-1024x768.jpg)
カステラは単品でそのまま食べるイメージですが、そのシンプルな作りが
手作りスイーツのアレンジや代用としてとても活躍します!
例えばクリスマスの時期になると、手作りケーキを作ることもあると思います。
そんな時のスポンジ作りって意外と大変ですよね・・・。
ですが、カステラをクリスマスケーキのスポンジ代わりとしてアレンジすることで、
手間を省いてお菓子作りを楽しむことができます!
カステラの紙はできるだけ食べないで!
![](https://takataamui.com/wp-content/uploads/2023/10/22370171_s.jpg)
カステラ紙は、カステラを焼く工程で、生地が型にくっついて取れなくなるのを
防止するために使われています。
食用として使用できるものではありますが、
バナナの皮と同じく消化にするのに胃腸に負担がかかるので、
できる限り食べないことをおすすめします。
紙に付いたザラメは温めるか冷やすかで綺麗に剝がすことができます。
もらってすぐに食べきれない場合は、密閉して冷蔵保存するか、
ラップに包んで冷凍保存することもできます。
ザラメも残すことなく、カステラの美味しさを楽しみましょう!
コメント