2月といえば「バレンタインデー」が真っ先に思いつくものです。
日本のバレンタインデーは、主にチョコレートがたくさん流通するのが特徴ですね。
また、主に女性から男性へバレンタインチョコを贈ることも定着しています。
チョコレート自体は「特別な食べ物」ではなく、
年中いつでもお手軽に食べることができる、親しみのある食べ物です。
しかし、そんなチョコレートには中毒性があることはご存じですか？
やめたくてもやめられない・・・実はこれには理由があったのです！
チョコレート中毒とは？
チョコレート中毒、チョコレート依存症とは、
チョコレートを過剰に摂取することによって、身体的・精神的依存状態に陥ることを指します。
チョコレートには、テオブロミン、カフェイン、フェニルエチルアミンなどの成分が含まれています。
これらの成分は、脳のドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促し、快感や幸福感をもたらすのです。
そのため、チョコレートを摂取すると、脳が「もっと食べたい」という欲求を覚えるようになり、
過剰摂取につながると考えられています。
また、ケーキやカステラなど、別の甘い食べ物でも同様のことが言えます。
チョコレート中毒、チョコレート依存症の症状は以下のとおりです。
- チョコレートを食べていないとイライラしたり、落ち着かなかったりする
- チョコレートを食べると、気持ちが落ち着く、幸福感を得られる
- チョコレートを食べ過ぎても、止められなくなる
- チョコレートを食べ過ぎたことで、体重が増えたり、健康に問題が起きたりする
チョコレート中毒の原因
チョコレート中毒、チョコレート依存症の原因には、以下のものが考えられます。
- 遺伝的要因
- ストレスや不安などの精神的要因
- 食生活の乱れ
原因①遺伝的要因
チョコレート中毒は、遺伝的要因によっても引き起こされると考えられています。
チョコレート中毒になりやすい人の遺伝子には、
ドーパミンの分泌や受容に関わる遺伝子が関係していると考えられています。
原因②ストレスや不安などの精神的要因
ストレスや不安などの精神的要因も、チョコレート中毒の原因の1つと考えられています。
チョコレートには、テオブロミンやカフェインなどの成分が含まれており、
これらの成分は、気分を落ち着かせたり、幸福感を得たりすることに役立ちます。
そのため、ストレスや不安を感じている人は、チョコレートを食べることで、
気分をコントロールしようとする傾向があります。
原因③食生活の乱れ
食生活の乱れも、チョコレート中毒の原因の1つと考えられています。
また、ダイエットなどで過度な食事制限をしていることで引き起こされる可能性もあります。
チョコレートは、カロリーや糖質が高い食品です。
そのため、「栄養不足の身体に一刻も早くカロリーや糖質を取り入れて、生き延びなくては！」
と脳から指令が出ることにより、食欲の爆発という形でチョコレートを多量接種したくなります。
さらに、食生活が乱れている人は添加物にも依存しやすい傾向があり、
ついチョコレートを食べてしまうのです。
チョコレート中毒になりやすい人の特徴
チョコレート中毒になりやすい人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 甘いものが好きな人
- ストレスや不安を感じやすい人
- 几帳面で完璧主義な人
- 寂しがり屋な人
- 自己肯定感が低い人
甘いものが好きな人や、ストレスや不安を感じやすい人は、
チョコレートの甘さや、テオブロミンやカフェインなどの成分による快感や幸福感を求めて、
過剰摂取につながると考えられます。
また、几帳面で完璧主義な人や、寂しがり屋な人、自己肯定感が低い人は、
チョコレートを食べることによって、気持ちを落ち着かせたり、
満足感を得ようとしたりする傾向があるため、依存症に陥りやすいと考えられます。
チョコレート中毒から脱出するには？
チョコレート中毒を克服するには、以下のことに取り組むことが大切です。
- チョコレートの摂取量を減らす
- チョコレートを食べたいという欲求をコントロールする
- ストレスや不安などの精神的要因を減らす
- カウンセラーやセラピストに相談する
対処法①チョコレートの摂取量を減らす
チョコレート中毒の根本的な原因は、チョコレートの過剰摂取です。
まずはチョコレートの摂取量を減らすことから始めましょう。
- 1日分の摂取量を決めておく
- チョコレートを買うときに、あらかじめ決めた量だけ買う
- チョコレートを食べるときに、1粒ずつゆっくりと味わう
いきなりチョコレートを断つと大きなストレスがかかり、
かえって悪化する可能性もあるので、食べる量を減らす意識をすることがポイントです。
対処法②チョコレートを食べたいという欲求をコントロールする
チョコレートを食べたいという欲求が起こったときは、以下のような方法でコントロールしましょう。
- 5分ほど時間を置いて、その間に何か別のことに気をそらす
- チョコレートを食べたい気持ちを認めて、その気持ちを受け入れる
- チョコレート以外の甘いものや、栄養バランスのとれた食事を摂る
先ほど少し触れたように、ダイエットなどの過度な食事制限で、
栄養不足からチョコレートに依存することもあります。
そのため、五大栄養素をしっかりと摂り、食欲を安定させるマグネシウムや鉄分も意識することで
自然とチョコレートへの執着が治まることも考えられます。
対処法③ストレスや不安などの精神的要因を減らす
ストレスや不安などの精神的要因がチョコレート依存症の原因となっている場合もあります。
そのため、ストレスや不安を減らすための取り組みも必要です。
ストレスを軽減させる方法としては、以下のようなものがあります。
- 適度な運動をする
- 十分な睡眠をとる
- 深呼吸やヨガなどのリラックス方法を取り入れる
- 信頼できる人に話を聞いてもらう
対処法④カウンセラーやセラピストに相談する
また、チョコレート依存症の治療を専門とするカウンセラーやセラピストに相談することも有効です。
カウンセリングやセラピーでは、チョコレートの摂取量を減らすための具体的な方法や、
チョコレートを食べたいという欲求をコントロールするための方法を学ぶことができます。
チョコレート依存症の克服は、時間と努力が必要です。
しかし、諦めずに取り組むことで、必ず克服することができます。
無理せずゆっくりとチョコレート中毒を克服しよう！
チョコレートは甘くて美味しいだけでなく、
脳のドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促し、快感や幸福感をもたらします。
そのため、知らず知らずに摂取量が増えたり、その幸福感がやめられなくなったりするのです。
チョコレート中毒の主な原因は、食生活の乱れや精神的ストレスなどが考えられます。
そのチョコレート中毒を克服するには、まずは摂取量を少しずつ減らすところから始めましょう。
また、五大栄養素をしっかりと摂ることで食欲が安定し、
いずれは必ずチョコレート中毒から脱出することも可能です。
だからと言って、チョコレート自体が悪いものとは思わず、
バレンタインデーや誕生日など、特別なイベントで思う存分楽しむのも良いと思います！
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